アメリカの大学っていくらかかるのか?留学体験談も!

今回は、アメリカの大学に留学/進学するために必要な情報をお伝えしたいと思います。
私が大学時代に留学した経験も惜しみなく正直にお伝えしますので、ぜひご覧ください!

この記事でわかること

  • 海外の大学に留学するメリット(留学体験談)
  • アメリカの大学費用はどのくらいかかるのか?
  • 日本から留学するために必要なこと
  • (次回)アメリカ在住者が大学進学のために必要な準備

海外の大学に留学するメリット(留学体験談)

アメリカの大学進学するメリットは様々です。
まずは、世界最高水準の教育が受けられること。
上位の大学はほぼ英語圏のアメリカとイギリスで占められています。
ちなみに、日本のトップ大学東京大学も最新の大学ランキングによると、39位となっており、
東京大学よりも高い水準の教育を求める場合、アメリカやイギリスに留学するという方法もあります。
(参考サイト:World University Rankings 2023 | Times Higher Education (THE)

日本からの留学生であれば英語も身に付けられて、異国のカルチャーに触れられて、国際感覚を養うこともできます。

私は1年間イギリスの大学に派遣留学生として留学しました。
この経験は今の自分を形成する礎となった今も忘れられないいい思い出となりました。

私の時代(2000年代半ば)の話かもしれませんが、日本の大学の授業はアナログで黒板手書きで、
何十年前と同じ授業を生徒に聞かせるためだけにただノルマとして講義している教授もかなりいました。
教育に熱心な教授もいましたが、その割合は少ないものでした。。
大学受験で頑張ったのは学歴を付けるためなんだ…と何か悟ったことを覚えています。

ですが、留学した先では、多くの授業はパワーポイントを使っており、
各教授が高い熱量を持って講義していたのに感動したことを覚えています。
イギリスの大学も勉強しないと卒業できないので、生徒の熱量も高いものでした。
特にテスト前は多くの学生が図書館にこもって勉強していました。

大学の授業内容もさることながら、
留学中に特に印象に残っている点として、私はイギリスに住むという経験ができたことはすごく大きかったと思います。

私が住んでいたのは学生寮だったので、ほかの国の生徒と一緒に住む楽しさや困難さを肌で感じられました。
例えば、いつでもフレンドリーなスペイン人は暇なときでもいつでも相手してくれるとか、
イギリス人は休暇中実家に招待してくれたりするとか、でも使った食器を洗わないとか、
ひとつひとつがいい思い出です。


日本ではあまり気にしなかった治安の重要さを感じたのも海外ならではの経験です。
イギリスは日本より治安が悪いので、近寄ってはいけないエリアを肌で感じることができました。
格安航空券でヨーロッパ中を旅行できたこと、時には疲れてふと近くの街に出かけるだけで美しい建築物に心洗われたり、、、日本では経験できないことをたくさんできました。

結論として言いたいのは、
感受性が高い若い時期に海外で経験を積むことは、人生の財産になるということです。
私は海外の大学に進学することを大いに推奨します!

アメリカの大学進学費用はどのくらいかかるか?

高い水準の教育を受けられて、英語の勉強にもなって、国際感覚を身に着けられるといういいことづくめの留学ですが、
もちろん、お金はかかります。

アメリカの大学の年間授業料はどれくらい費用がかかるかという調査結果が、下記の資料になります。

PowerPoint Presentation (collegeboard.org)

上記の調査からも分かるように、私立大学は授業料だけでも年間平均42,000ドル、州立大学でも居住している州でない場合年間30,000ドルもかかるようです。ちなみにかの有名なハーバード大学は授業料だけで年間59,000ドル弱かかるそうです。。

ちなみに、お子様を日本からアメリカの大学に進学させたいと考える場合、市民権や永住権を保有していないと州内の価格にはなりません。さらに、居住コストもかかるので、1年間で42,000から56,000ドルかかるそうです。ハーバード大学なら1年で73,000ドルかかる計算です。
1年分の費用で日本の4年分の大学費用がまかなえる勢いです…

しかも考慮すべきは現在の授業料だけではありません。大学進学がこの先数年後の場合、インフレ率も考慮しなければなりません。

実は、毎年インフレが発生するアメリカでも、教育費用は医療費に次いで特にインフレ率が高くなっているのです。

HOW MUCH.NETの調査によると、過去20年で教育費は約2倍にも膨れ上がっているそうです。
大学進学に向けて、今から教育資金を計画に貯めることがポイントとなります。

Price Changes Over the Last 20 Years Prove the Economy is Rigged (howmuch.net)

日本から留学するために必要なこと

日本から海外の大学に留学するためには、高校卒業後から直接海外の大学に行くか、日本の大学の留学制度を利用するか、またはアメリカの場合、高校卒業後コミュニティカレッジを経由して大学に進学する方法があります。以下詳細の説明をします。

高校卒業後大学に留学する場合

TOEFLなどの留学生用のテストの成績と、学校の成績表、推薦状、さらにアメリカではSATと呼ばれるセンター試験の結果も必要とします。有名な大学であるほど、各種要件が高く、さらに授業料も高くなる傾向にあります。


日本の大学の留学制度を利用する場合

日本の大学の留学制度を利用する場合、私の母校法政大学を例にお話しさせていただきます。
法政大学では留学制度が充実しており、学内の英語教育にも力を入れています。
具体的な留学制度の説明をしますと、派遣留学生に選ばれると70万円から100万円の奨学金が支給され、さらに日本の授業料を納付していると留学先の授業料が免除になるのです。留学先提携校もアメリカ・イギリス・中国・韓国・タイ・フランス・ドイツなど61もの大学から選べます。
この制度を利用すると、直接海外の大学に留学するよりも費用は抑えられますが、期間が1年間または半年と限られているので、長期的に留学したい人には向かないかもしれません。

ただし、派遣留学生に選ばれるには、TOEFLやIELTS、その他外国語試験の基準に加え、GPAと呼ばれる授業の成績の基準もクリアしなければなりません。大学1年生のころから留学を念頭に勉強して、2年生になったら試験を受ける前提で準備するのがよいでしょう。

コミュニティカレッジ経由で大学に編入する場合(アメリカ)

アメリカの場合、コミュニティカレッジを経由して大学に転入する方法もあります。
なぜわざわざコミュニティカレッジを経由するかというと、コミュニティカレッジの方が授業料が安く、入学審査も緩めなので、最初から4年制大学に入学するよりもハードルが低めなのです。
そもそもコミュニティカレッジとは、その地域に住む人のために広く教育を促す機関であり、大学進学に向けた単位取得や、ジョブチェンジしたい人のための講座が開かれていたり、純粋な大学よりも幅広い用途で使われているのです。
その用途から大学よりも間口が広く設定されているのです。
ちなみに、私の地域のミュニティカレッジの授業料は1年間8,600ドルです。(同じ州に居住がある場合1,310ドル)
日本からの州立大学に留学する場合の授業料約30,000ドルと比べると、その違いは大きいですよね。

(次回)アメリカ在住者が大学進学に向けたカレッジファンディングのヒント

次回は、アメリカ在住者のための大学進学にむけたカレッジファンディングを徹底解説します。
今から始めておくべき準備やヒントをお伝えします。ぜひご覧ください!