【知らなきゃ損】返済不要な奨学金を最大限もらうための裏技!

前回のブログでは、アメリカの大学進学のためのカレッジファンディングについて解説しました。

今回は、アメリカで申し込みできる返済不要な奨学金について徹底解説します。

この記事でわかること

  • 2つの奨学金「Scholarship」と「Grant (Financial Aid)」を活用しよう!
  • Grant (Financial Aid)の申請はFAFSAで!
  • より多くGrantをもらうための裏技

2つの奨学金「Scholarship」と「Grunt (Financial Aid)」を活用しよう!

前回のブログでお話しした年間56,000ドルの学費(生活費込み)ですが、この金額支払えますか?
かなり入念に準備しないと、金銭的な理由で大学進学を諦めることになるかもしれません。

そんな皆さんに是非活用していただきたいのが、奨学金です。
奨学金には「Scholarship」と「Grant (Financial Aid)」の2種類あります。

「Scholarship」とは、学力やスポーツ、芸術などの分野で特に秀でた生徒に対し、大学や研究機関、団体、企業、政府などがその生徒に対し無償で援助をする奨学金のことです。学費のみや居住費込みなど支援内容は提供元によって様々です。
こちらは、基本的に、全世界の優秀な生徒に対して援助をしています。
直近の例では、高校野球で大変活躍した佐々木麟太郎選手がアメリカのスタンフォード大学に入学すると発表されましたが、こちらは学費も寮費も全額援助される「Scholarship」が適用になったそうです。

「Grant (Financial Aid)」とは、経済的に支援が必要な生徒に対し国や大学が援助をしてくれる返済不要な助成金のことです。
こちらは、アメリカ国籍保有者または永住権(グリーンカード)を保有しているものにのみ適用されます。
国が援助する「Pell Grant」は条件が厳しいですが、大学独自の「Grant」は各大学によって基準が様々です。
特にアイビー大学と呼ばれる有名私立大学は資金に余裕がある場合が多いため、優秀な学生に対しては特に「Grant」は多く出す傾向にあり、年間$150,000以上稼いでいたとしても、返済不要の「Grant」が給付可能性があります。
ちなみに、ハーバード大学に通う24%の生徒は全額Grantで学費・生活費を払わず通っているそうです。

Grant (Financial Aid)の申請はFAFSAで!

各大学にGrantをもらうべく、まず必要なことはFAFSAの提出です。

FAFSAとはFree Application for Federal Student Aidの略で、国の奨学金の申し込み用紙のことです。
名前には国の奨学金と指定されていますが、実際には同じFAFSAのデータをもとに各大学独自の「Grant」を決定するので、収入に関係なくまずFAFSAを提出しましょう。ちなみに入学年度のみでなく毎年提出が必要です。

FAFSA® Application | Federal Student Aid

FAFSAは学校が始まる前の年の10月初旬から登録可能です。
「Grant」は先に申し込みをした人から順番に受付され、予算に達したら終了になるので、
早めに提出することを強くおすすめします。
実際、同じ内容なのに、FAFSA提出時期を早めただけでGrantをもらえる人もいました。

なお、大学によってはFAFSAではなく、大学独自の奨学金申請フォームがある場合もあるので、
出願したい大学のホームページのFinancial AidやCost Of Attendanceのページから確認してみてください。

なお、こちらのGrantの申請可能者はアメリカ国籍保有者もしくは永住者(グリーンカード保有者)に限りますので、ご注意ください。

より多くGrantをもらうための裏技

なるべく多くのGrantをもらうために必要なことは2つあります。

子ども名義の資産を作らないこと
FAFSAに記載する資産を減らすこと

子ども名義の資産を作らないこと
良かれと思って子ども名義の銀行口座にお金を入れていたり、投資口座を作って投資をすると、
その資産の半分は学資として使用できると認識され、もらえるGrantが減ってしまいます。
出来れば、子ども名義の資産は作らないようにしましょう。

●FAFSAに記載する資産を減らすこと
以下がFAFSAに記載する資産の例です。

FAFSAに記載する資産
・現金
・投資信託
・株
・529など

FAFSAに記載する必要のない資産
・生命保険(キャッシュバリュー含む)
・個人型年金保険(アニュイティ)
・IRAなど

前回のブログで529は奨学金対策には不向きという話が出たのは、まさにここに秘密があります。
529で貯めたお金は学資として使うと非課税で使用できるというメリットがありますが、
奨学金(Grant)をもらう観点だと資産となって反映されてしまうので、その分もらえる奨学金が減ってしまうのです。

FAFSAに記載する資産の5から10%は学資として使用されることが可能と判断されてしまいます。
FAFSAに記載する資産が多い場合、早めに資金を移動することをおすすめします。

もし、資金を移動するにあたりご相談が必要な場合、是非私までお問い合わせください。
私がお客様のニーズに合わせた幅広いプランを提案させていただきます。
お話を聞くだけでももちろん構いません。興味がある方は、無料相談をお待ちしております。