大学進学のためのカレッジファンディングのススメ!

前回のブログで、アメリカの大学に進学する際の金額について説明しました。
今回は、高すぎる大学費用を捻出するために計画的なカレッジファンディングについて解説します。

この記事でわかること

  • カレッジファンディングとは
  • アメリカの学生ローンの現実
  • 税優遇プラン529とは
  • (次回)絶対に知っておくべきアメリカの奨学金制度とは

カレッジファンディングとは

カレッジファンディングとは、大学進学資金を貯める行為を指します。
つまり、早い段階から、いくらくらい大学進学費用がかかるかを事前に把握した上で、
お金を貯めていく必要があるのです。

最新の結果によると、2023年度の私立大学の学費は年間41,000ドル以上かかるそうです。
さらに、実家から通えない距離の大学に進学した場合、居住費や食費などかかります。
それら生活コストと授業料を合わせると年間56,000ドル以上かかる計算となっています。

これを4年間と考えると230,000ドル(約3,450万円※)もかかるのです!
日本でマンションが買えるような値段でびっくりですね。。

みなさんは、この金額、しかるべきタイミングで支払うことができる自信はありますか…?

大学進学費用についての詳細は、前回のブログ「アメリカの大学っていくらかかるのか?」を参考にしてくださいね。

(※2024/2/13現在のレート1ドル150円計算)

アメリカの学生ローンの現実

日本と同様に、大学進学時にお金が足りない人向けに、学生ローンを利用する手段もあります。

ちなみに、ここはアメリカです。
銀行に預けているともらえる利息が高い分、借りるときはもっと高いのです。

アメリカの新聞会社USA Todayによると、2023年度の学生ローン利息は一般的に5.5%かかるそうです。

Latest student loan interest rates, plus how they work (usatoday.com)

たとえば、100,000ドルを学生ローンで借りたら、利子だけで毎年5,500ドル(約82万円)返済する必要が出てくるのです。

参考までに、前お話しした72の法則を活用すると、利息が5.5%ということは、ローンを返済しないと約13年で元金の2倍になってしまうということです。

一応、学生ローンなので通常の住宅ローンや車のローンなどの金利に比べて低めに設定されています。
アメリカでお金を借りるときは、日本と異なり高いので、返済プランを確認しながら無理のない範囲で借り入れましょう。

税優遇プラン529とは

(こちらはアメリカ在住者のプランです。)

もうひとつ知っておきたい529と呼ばれるプランがあります。
アメリカでは529という税優遇制度があり、学資資金を貯めるために投資したものに対し、
学資資金として取り出す分には利益に対して非課税という制度です。
なお、この学資の範囲は大学進学費用のみではなく、私立の小学校や海外の大学などにも使えます。
通常、利益に対して課税される投資に対して、こちらは非課税になるというのはとても大きな魅力です。

最近、新たに529で貯めたお金を学資として使用しなかった分を35,000ドルまでRoth-IRAにロールオーバーできるようになりました。ただし、気を付けていただきたいのが、奨学金をより多くもらうという観点から言うと、
529はちょっと弱くなってしまうかもしれません。

(次回)絶対に知っておくべきアメリカの奨学金制度とは

今回はカレッジファンディングの概要について説明しました。

次回は、カレッジファンディングの奥の手とも呼ばれる奨学金をより多くもらうための戦略について解説したいと思います。