今回は、生命保険加入にあたって設定すべき受け取れる保険金の計算方法について説明します。
みなさんは【DIMEメソッド】という言葉を聞いたことはありますか?
これを知ると将来残された家族が必要なお金を計算できるんですよ。
DIMEメソッドを理解しよう
DIMEは以下の言葉の頭文字を取った言葉です。
+Debt(ローン)
+Income(収入)
+Mortgage(不動産などの長期債務)
+Education(教育費用)
=将来必要なお金
さらに1つ1つの言葉を詳しく説明します。
- Debt(ローン)・・・クレジットカードの残債、車のローン、奨学金ローンなど比較的短期間で返済をするローンのこと
- Income(収入)・・・被保険者の年間収入に子供が自立するまで(18歳)の年数を掛ける
- Mortgage(不動産などの長期債務)・・・不動産や土地など抵当権のついた長期債務
- Education(教育費用)・・・大学進学費用や私立の学費、各種習い事など。行きたい大学やその州によって金額が異なる。
これを計算することで、今現在必要なお金が計算できるのです。
ちなみに、日本語では、DebtとMortgageがどちらも「借金・ローン」となり、理解が難しいところですが、
一番大きな違いは、「抵当権」の有無です。
借金の返済不能時に備えて、銀行などの貸し手が持っている土地や建物を差し押さえられる権利のことを「抵当権」
と呼びます。
簡単に分けるとするなら、Mortgageは住宅ローン、Debtはその他でよいです。
DIMEメソッドで算出された金額を参考に保険金金額を設定しよう
実際のクライアントさんを例に説明してみましょう。
Aさんご家族
【テキサス在住。持ち家あり。夫・40歳(年収80,000ドル)、妻38歳(専業主婦)、長男10歳、次男8歳】
- Debt・・・車のローン15,000ドル、クレジットカード負債2,000ドル
- Income・・・年収 80,000ドル 次男が18歳になるまでの年数 10年
- Mortgage・・・150,000ドル
- Education・・・300,000ドル(州立大学4年分×2人)
つまり、
(15,000+2,000)+(80,000×10)+150,000+300,000=1,267,000ドル
となります。思ったより高いお金が必要となりますね…。
Bさんご家族
【カリフォルニア在住。持ち家なし。夫・50歳(年収140,000ドル)、妻45歳(年収70,000ドル)、長男16歳、次男14歳】
- Debt・・・クレジットカード負債6,000ドル
- Income・・・年収 140,000ドル 次男が18歳になるまでの年数 4年
- Mortgage・・・なし
- Education・・・400,000ドル(州立大学4年分×2人)
6,000+(140,000×4)+400,000=966,000ドル
お子さんがそれなりに大きくても、お金はまだまだかかってしまうのですね。。
算出した金額から調整を入れるのを忘れずに!
このお金を参考に保険金の金額を設定するというのがDIMEメソッドです。
この金額から最後に参考に調整をしていきます。
・生命保険に加入している場合、その死亡保険金の分は差し引きます。
・流動資産として保有している預貯金額、株などの投資は差し引いても構いません。
・配偶者が働いている場合は、昇給分を見越してその分減らす方法もあります。
その他保険金算出方法
今回はDIMEメソッドをご紹介しましたが、
保険金算出計算方法として他に、年収の10倍くらいというざっくり計算する方法もあります。
いづれにしても、金額は参考のものです。
この金額を参考にお客様の状況を考慮して担当のファイナンシャルコンサルトと相談して決めてください。
私の方でもご相談承っております。
興味がある方はこちらからお問い合わせください。