【Annuityアニュイティ】個人型年金保険を活用して理想の老後生活を送ろう!

この記事でわかること

  • 個人型年金保険(Annuity)とはどんな商品か
  • 個人型年金保険(Annuity)の利点・気を付けるべき点
  • 日本とアメリカの個人型年金保険の違い

今日はアメリカの個人型年金保険【Annuity アニュイティ】について説明します。

個人型年金保険とは、保険料で積み立てたお金を老後資金として引き出す仕組みの保険です。

公的年金(ソーシャルセキュリティや日本の国民年金など)では足りない部分を個人的に積み立てた保険料を補充する仕組みです。

前回のブログでお話しした通り、

アメリカで受け取るソーシャルセキュリティの平均受給金額(2022年)は$1,845/月で、最大でも$3,627/月しか受け取れないのです。さらに手取りではありません。ここから税金がかかってくるのです。

理想の老後生活を過ごすために、備えが不足しているのであれば今から準備をすることが必要となってきます。

なお、アメリカの企業に勤めている方は401kプランなども老後資金を貯めるための運用口座を保有している方もいらっしゃると思いますが、老後資金を貯めるという観点では401kと似ています。退職時などに発生する401kロールオーバー(引継ぎ)先としても選択できますので、ロールオーバーに興味があったらぜひご相談ください。

アメリカの個人型年金保険(Annuity)とはどんな商品か?

アメリカで販売している個人型年金保険(Annuity)の仕組みを説明します。下記の要素を自身の要望に組み合わせて、オーダーメイド型で商品を選ぶことができます。

●個人型年金保険のタイプ

生涯収入型(Lifetime Income type) – 生涯にわたって年金が受け取れる。長生きリスクに対応。

貯蓄型 (Accumulation type)– 増資目的のため、高い利回りが期待できる。資金が残っている間は年金化可能。

老後の生活をより身近に考えていらっしゃる40代後半から60代の方は生涯収入型を、30代など若い方で安全に運用したい方は運用商品として貯蓄型の個人型年金保険を選ばれている方が多い傾向です。

●個人型年金保険の受け取り時期

すぐ年金受け取りImmediate Annuity)- 保険料を支払って1年以内に年金を受け取り始める

後から年金受取(Deferred Annuity)- 保険料支払い後、一定期間運用してから年金を受け取り始める。

個人型年金保険の受け取り時期は、お客様のニーズに沿って決められます。基本的に早い年齢(60歳前半など)で年金化すると、月々の受取金額は少なくなり、70歳前後で受け取り開始することで月々の受取金額は多くなります。

●個人型年金の運用方法の種類

固定金利(Fixed)– 保険商品購入時に保険会社が提示した金利が保証される。長期間高いレートが固定されることが期待される。

インデックス連動型固定金利(Fixed Indexed – 購入時にお客様ご自身が指定したインデックス(S&P500やNASDAQ、銀行が策定している指標など)と連動して利回りが決められる。マーケットが下がった場合にも元本保証は保証されている。

変動金利(Variable )– 購入時にお客様ご自身が指定した銘柄(株式、債券など)に連動して利回りが決められる。元本保証はないため、元本割れリスクがある。

より確実な運用を求める方は固定金利型を、元本保証を守りつつ投資を検討している方はインデックス連動型固定金利を選択することが多いようです。

●年金受取人の設定

単独(Single– 年金受取人(Annuitant)は1名。契約者や被保険者でなくても構わない。

連名(Joint– 夫婦などどちらかが生きている限りずっと年金受け取りが可能。ただし、手数料がかかることが多い。

●保険料の支払い方法

一括型 – 個人型年金保険を購入時に一括で支払をする方法。ほとんどの個人型年金はこの支払方法となる。商品によって異なるが、最少単位は1万ドルから。

継ぎ足し可能型 – 契約時に支払いをした後でも、継ぎ足し可能なタイプ。対応している商品数は少なめ。

個人型年金保険(Annuity)の利点・気を付けるべき点

個人型年金保険の利点は以下になります。

生涯年金型を選択で、一生涯の収入が保証されていること。長生きすればするほどお得なんです。

他生命保険と比べて、コストが低いため高い利回りが期待されます。固定金利選択で、長期間高い金利を保証されます。

蓄積型を選択するとさらに高い利回りが期待されています。

固定金利とインデックス連動型商品を選択することで、元本が保証されるので、株などの通常個人で行う投資よりもより安全に運用ができます。

気を付けなければならない点は以下になります。

あらかじめ決めた期間より早く解約すると、解約手数料がかかってくること。商品によっては毎年10%までは手数料なしで引き出し可能などありますが、全額解約となると元本割れをする可能性があるのでご注意ください。

アメリカ在住の場合、59.5歳より前に年金化をすると国税庁(IRS)から10%のペナルティが加算されます。日本に帰国後に年金化する場合は対象外です。

生命保険とは異なり、個人型年金は元本を超えた利回り分は課税対象です。これは早期に死亡して死亡保障金を受け取った場合も同じです

日本とアメリカの個人型年金保険の違い

日本とアメリカの個人型年金保険の違いを以下にまとめてみました。

アメリカの方が利回りが圧倒的に高い!!固定金利でも10年で5%利回りの商品もあります。日本で販売していないインデックス連動型選択で、元本保証に加えてさらに高い利回りを期待できます。

・アメリカの個人型年金保険は一括払いが一般的です。日本は積み立て式が多いようです。

・日本では個人型年金保険支払いに対し毎年一定額の税額控除があるが、アメリカではありません。

・アメリカでは59.5歳よりも前に年金化した場合、国税庁(IRS)のペナルティが発生しますが、日本ではそのようなペナルティはありません。

いかがでしたでしょうか?情報量が多くなってしまいましたが、個人型年金保険もお客様のニーズに合わせて検討することが重要です。ひとりひとりの背景に寄り添った最も魅力的な商品のご紹介をさせていただきたいと思っています。

ご興味がある方や見積もりご希望の方は、ぜひご相談ください!