今回は前回に引き続き、資産運用をするにあたってアメリカの生命保険の利点【税制優遇】について解説します。
- 死亡保険金の受け取りは上限なしで全額非課税(年金保険を除く)
- IUL(インデックス型積み立てユニバーサル生命保険)を選択で、投資で増資された分も非課税で受け取れる
死亡保険金の受け取りは上限なしで全額非課税(年金保険除く)
アメリカの税金は「相続」という観点では日本と比べて格段に太っ腹な設定になっています。
生命保険の死亡保険金の受け取りに関しても例外ではありません。
なんと、アメリカの生命保険の死亡保険金は上限なしで全額非課税なのです。
日本では500万円×受取人の数となっているので、残された家族にとっては本当に助かりますよね。
なお、年金保険に関しては増資分のみ課税されますのでご注意ください。
IUL(インデックス型積み立てユニバーサル生命保険)を選択で、投資で増資された分も非課税で受け取れる
IULはアメリカでしか販売していない生命保険の商品です。
主な特徴として、以下の点が挙げられます。
①キャッシュバリューを含んだ生命保険で、保険料の中に【掛け捨て生命保険+投資部分】が含まれている
②保険金の支払いがフレキシブルで支払金額を変更可能
③死亡保険金から超低金利で借り入れ可能で、生きている間に自分で死亡保険金を使える
④終身保険(Whole Life)と比べて投資部分が伸びやすい
詳しくはこちらの記事にありますので、参考にしてください。
この商品では①で説明している通り、通常の生命保険の要素に加えて投資部分が含まれています。
ちなみに、過去20年の実績の利回りは7%(※)で、増資された分は保険価格や解約返戻金、または長期に保有していれば死亡保険金に積み立てられます。
通常、投資をすると増資分に税金がかかりますが、IULを通して投資をした場合、増資分に税金はかかりません。
また、③にも記載されている通り、積み立てた分は超低金利で借り入れとして引き出し可能です。
積み立てた分を教育資金や老後資金に使って、さらに残った死亡保険金を家族に残すことも可能です。
ただし、引き出し時には注意点があります。
引き出しすぎると、保険価値が下がって保険維持コストを支払いができなくなる場合、
保険が解約されてしまう可能性があります。
その場合は、増資分に関して税金を払う必要があります。
引き出し過ぎには注意しましょう。
日本で死亡保険金を受け取る場合は、日本の税制が適用されるので注意しましょう
駐在や今後日本に帰国される場合、帰国後も生命保険は保有できますが、
その場合は日米租税条約に基づき、居住している日本の税制が適用されることは注意しましょう。
日本では生命保険の死亡保険金の非課税枠は500万円×受取人の数です。(2024年1月現在)
アメリカでは上限なしで死亡保険金を受け取れるのと比べると、少し見劣りしますが、
IUL選択で投資部分も7%(※)増えることを考慮すると、加入を検討する価値はあるかと思います。
※)過去20年の投資実績より計算