為替と政策金利について

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ドル活をするにあたってドル円の為替市場は気になるところですよね。

なるべく円安の時に日本に円送金したいし、円高の時にドルに変えたいですよね。

今回は為替についてお話します。

為替の動きを簡単に説明すると、

その国の経済状況の見通しが明るいと、その国の通貨は買われ、価値が高まります。(例:日本の経済の見通しが明るいと円が買われて円高になる。)

為替を影響する要素は多様にありますが、今回1つ理解しておきたい指標があります。

それは政策金利です。

為替の動きを理解するために、政策金利を理解しよう

政策金利とはその国の中央銀行が設定する金利のことで、現状の経済を改善するために金利を操作しています。

2023年12月現在、日本の政策金利は-0.1%、アメリカは5.25%です。

最初のブログでも触れたとおり、ドル活する大きな理由として金利差があります。

金利の低い商品と金利の低い商品があれば、大多数の人は金利の高い商品を選択しますよね。

ちなみに、各国の銀行預金の金利は政策金利に比例します。

2023年12月現在、日本の銀行預金の金利は金利0.001%。一方アメリカの金利は4.35%です。

このアメリカの高い金利を期待して多くの投資家が円運用の代わりにドル運用するために、

多くの円が売られ、ドルが買われた結果円安ドル高が進みました。

つまり、金利差が広がると金利の高い通貨が買われ、円安に進む傾向にあります。

逆に金利差が縮まると安全資産と呼ばれる円が買われ、円高に進む傾向となるのです

アメリカの政策金利が高くなると円安が進む傾向にある

つまり、2023年12月21日現在ドル円は142円ですが、今後アメリカの政策金利が下げられることで、

さらに円高に進む可能性があるということです。

一時期150円まで突破したドル円ですが、142円まで下がった理由は、今後政策金利が下がる見通しが立ったためでした。

アメリカの政策金利が下げられると、アメリカの金融商品の金利も下がります。

なので、ドル活をするには、ドル資産がある方は政策金利が高い間にアメリカの金融商品を購入した方が効果的ということになります。

例えば、元本保証ありの個人年金保険(Annuity)は購入した時のレートで長期間金利が固定される商品もあるので、金利が高い今が購入に適したタイミングといえます。

ドル資産がない方は、円高になってから円を売ってドルを買う方法もありますが、

円高ということは、アメリカの金融商品の金利も比較的低くなっていることを考慮した方がよいでしょう。

円高になるのを待つと、円安時ほどの金利を期待できない可能性もある

今回説明した政策金利は為替に影響するひとつの参考指標です。

為替は政策金利以外にも、その国の経済の見通しも大きく影響を受けます。

アメリカの金利が下がり金利差が広がったのに円安にならない場合、

アメリカの経済の見通しが悪いので、金利差で利益を得るよりも安全資産の円をキープする人が多いということです。

今回のブログが為替と政策金利を理解するうえで参考になると幸いです。